タイルと植栽で魅せるエントランス空間
さいたま市大宮区にて、純木造4階建てのマンションのエクステリア工事を、設計・施工させていただきました。
緩やかで広々としたエントランスは、ステップからホールまでを大判タイルで、ひと続きに設計しました。ステップ部分を浮き階段風に仕上げるなど、統一感と高級感を演出しました。
植栽は色合いの配分に気を配り、ロシアンオリーブなどの樹種を選定しました。建物外観との調和を図りながら植栽の色どりがより映えるブラック色の塗り仕上げの花壇や、ポイント使いした自然石も外構全体の雰囲気に高級感を加えています。




外観と調和するスロープとサイクルポート
エントランス奥のサイクルポートへの動線にはスロープを設け、建物の外観色と馴染む様にセメント系塗料で塗装を施しています。
サイクルポートも床面と同じく、ブラック色のLIXIL製カーポートSCミニを採用し、統一感を持たせました。シャープでスタイリッシュなアルミ屋根が全体を引き締めてくれています。


一方で、モダンな外観が殺風景な印象を与えないよう自然石を配置したり、境界部分のフェンスにはタカショーのトレメッシュフェンスを採用し、グリーンカーテンで柔らかく目隠しができるようにするなどの配慮もしています。
ライティングが引き立てる夜の景観
ライティングは、外構全体をよりドラマティックに演出するため、大判タイルデッキのステップ部分にライン照明を埋め込み、浮き階段の立体感を際立たせました。ステップ幅を大きく取れるマンションならではの迫力のある美しさです。
また、スポットライトやウォールライトは、光源が直接見えないよう配置し、柔らかな光で壁や床を美しく照らすよう考えました。
さらに、植栽にも下からのライトアップを施すことで、夜間でも緑の表情が引き立ち、建物全体の印象を豊かにしています。花壇周辺や自然石の表情にも陰影が生まれ、昼とは異なる上質な景観を楽しめるよう計画しました。






大判タイルとブラックを基調とした素材の統一感、緑を引き立てる照明演出、そしてシャープなデザインのサイクルポートが調和した、上質な集合住宅外構が完成しました。
昼夜で異なる表情が楽しめる設計は、美観と機能性を両立させたいかたに特におすすめの新築外構施工例です。